花魁道中いろは唄 外伝 ~焦土に咲く華、天仰ぎ~ 3話『雪溶け水に影流し』
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雪解け間近の春――――― 一つの楼閣が陽炎に飲み込まれ消えた 長い歴史の中に腐臭を放ちつつも歪に美しく咲き、 やがて一筋の傷痕を遺して土に還った。 ●梱包内容● 花魁道中いろは唄 外伝 ~焦土に咲く華、天仰ぎ~ 3話『雪溶け水に影流し』 Pt画像 ●利用規約● https://call-of-ruitaka.fanbox.cc/posts/1761504
3話『雪溶け水に影流し』【♂×3 ♀×5】
所要時間:160分程度 陽炎(かげろう) ♀ 20歳 大見世、角名賀楼の現お職。華屋のお職筋としても通用する程の所作と芸事、頭の良さを備え持つ。 美しさは群を抜いており傾城と呼ばれる椿と張り合う程の美貌を持っている。 性格は怜悧狡猾で機転が早く、物事の先を予想する事が出来る為厄介。人の弱みを握る事を趣味としており懐の備忘録には様々な人間の悪事が記載されている。常に人を煽る性分。 十六夜(いざよい) ♀ 26歳 大見世、角名賀楼の元お職。妹花魁の氷雨が自刃で亡くなった為、責任を負わされお職を剥奪される。 美しく色気があり武家と公家に多く客を持つが、ある性質に悩まされている。本来は情に厚く優しい女だが、自己の責任の為に常に厳しくあろうと努力する女性。お職から降りた後はひっそりと慎ましやかに生きたいと願っているが、陽炎とそりが合わず、彼女の激しい性格に脅かされており恐怖すら覚えている。 牡丹(ぼたん) ♀ 25歳 若山随一の大見世、華屋のお職であり椿の姐女郎。華やかな色気と優しさと雅さで道中を歩けば大輪の花の様だと男達を沸かせる。しなやかな色気の反面気風の良さを併せ持っており、自身の見世に害が及ぶと怒鳴り込む事もある。正義感が強く心根も優しいので汚濁したものを見ると非常に驚き、気分を害するところもある。 椿(つばき) ♀ 19歳 大見世華屋の花魁。牡丹に次ぐ花魁であり次代お職の肩書を持つ。八歳の時に若山に売られて以来引っ込み禿として外部は勿論、見世の内部の者達にも隠してお育てられた。元来の美しさと見た感じの可愛らしさで男の気を引く。 芯の通ったしっかり者で、頭の回転が早く根付く性格は非常に厳しい。蓮太郎と恋仲にある。 蓮太郎(れんたろう) ♂ 19歳 華屋の若衆で料理番。生真面目で自他共に厳しく真面目な性格だが椿に関してはかなり緩い。 華屋の元お職でもあった石楠花花魁の産んだ青年で大変な美形であり、よく陰間と間違われる。正義感が強く、冷たい表面とは裏腹にとても優しい。が、感情表現が苦手。 女将(おかみ) ♀ 31歳 華屋の楼主兼美人女将。見世の経営を遣り手任せにはせず自らもせわしなく働く。 自分の見世の女郎たちをとても可愛がっており、何か女郎が失敗した時なども身体に傷を付けない為に折檻はせず、仕置き部屋に閉じ込める程度で済ませるなど、大切にしている。 凪(なぎ) ♂ 38歳 若山創業以来の老舗角名賀楼の楼主。これぞ忘八と言えるほど史実に忠実な楼閣の楼主。 酒、博打、女、花魁食いなどに現を抜かし、見世の切り盛りは己の女房と高齢の遣り手婆に任せて放蕩を続ける。 年相応ではあるが男前でモテる為、様々な女郎や花魁などは楼主の肩書と共に魅力を感じており、目を掛けられる事を良しとする。ただし、自分の欲求に素直で堪え性はない。 冬馬(とうま) ♂ 26歳 番所に勤める同心。今は亡き華屋の楼主、忍虎の実の息子。15歳まで母親の元で育てられたらしいが真偽のほどは定かではない。15の時に忍虎のいる華屋に来てしばらく若衆として働いていたが、何を思ったか突然辞めて番所勤めの伝手を辿り同心となる。蓮太郎とは忍虎に育てられたという事もあり、義兄弟として大変仲良くしている。同心として勤めながらなにやら他にも怪しい行動がちらほら見える。 ―――――――― 役表 陽炎+香代(♀)・・・ 十六夜 (♀)・・・ 牡丹 (♀)・・・ 椿 (♀)・・・ 蓮太郎 (♂)・・・ 女将+昌枝(♀)・・・ 凪 (♂)・・・ 冬馬+常吉(♂)・・・ ――――――――――――――――――――――――